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うちの娘は育てにくい

癇の強い子=いわゆる“育てにくい子”の育児日記

父ちゃん、劇的ビフォーアフター

育児 お父さん

娘はお父さんが大好きだ。大好きなあまりお父さんを後追いするほど。
そして、夫も娘が大好きだ。大好きなあまり性格が変わってしまったほど。

元々夫はドライな性格な上、寡黙でポーカーフェイス。結婚前にはあまりのリアクションの薄さに苛立ち、「飲んでるビールだけじゃなくて中身もスーパードライ」と、寒々しい毒を吐いたこともあった。
娘を妊娠した時は喜んでくれてはいたけど、私が促さないとお腹に触ったり話しかけたりすることはなかったし、エコー写真も「どこが目かわからない」と言ってしまうような人だった。後で言っていたけど、「顔を見て実感できた」のだそうだ。

そう、確かに娘が生まれたその日から夫は変わった。生まれてすぐに娘が入院し、里帰りをせず夫婦2人で育児を始めたことで、一気に父性が開花したらしい。生まれたばかりの頃、

「こんなにかわいいなんて思わなかった」

と言ったことがあった。私は、

「こんなにかわいがるなんて思わなかった」

と、返した。
何ということでしょう!あのスーパードライが今は娘を笑わすために歌を歌い、変顔をして、娘の一挙手一投足に一喜一憂しています。こんな大が付く程の親バカ、子煩悩になるなんて。これまた大が付く程の嬉しい誤算。
そりゃもう、劇的ビフォーアフターもびっくりの原型を留めないフルリフォームっぷり。

娘が生まれて1年で、夫は授乳以外の娘の世話ができるようになった。でも正直、ここだけの話、二度手間になることもある。
おむつ替えはちょっと雑だし、娘の服のコーディネートはワンパターンだし、寝かしつけながら先に寝てしまう。でもそんな夫を見ていると、不器用だけど温かな父親ならではの愛情を感じられる。大体、母親と全く同じ育児をされたら、私の立場がなくなってしまう。だから、器用なイクメンでなくていい。娘を真摯に愛する親バカで子煩悩な父親でいてほしいと思っている。

未だ何かと育てにくい娘の育児を頑張れるのは夫がいてくれるからだ。誰が見てもお父さん似と言われる娘の顔を見ていると、好きな人の子どもを産み育てられる幸せを実感する。ああ、あの時好きになったあの人の子どもがここにいる、と。
だから、愛情と敬意を込めて言いたい。あなたは大親バカで大子煩悩で、おまけに愛妻家だ、と。