こじらせ母の育児と育自

高齢出産のち、2歳差姉弟の育児。

2児の母になる。

8月30日20時40分。
3082gの男の子を無事出産した。
夫大爆笑、自分もびっくり3時間のスピード安産だった。



全く生まれる気がしなかったその日の朝。
娘が突然お腹に向かって、



「あかちゃんはやくでておいで!」



と言った。
ここ数日は前駆陣痛ですら遠のいていたので、私も母も「まだなんだよ〜。早く会いたいね〜(笑)」なんて笑い飛ばしていた。

それがまさか、娘の言った通りになるとは。
というか、陣痛が起こっても全く生まれる気がしなかった。



* * * * * * * * * * * * * * *



17時頃。
娘と散歩中に弱い痛み。また前駆陣痛だろうとあまり気に留めず、帰宅してから娘とお風呂に入る。

18時頃。
夕飯を食べていたら、何となく痛みが規則的なことに気付く。間隔を測ると4、5分間隔。だけど歩けるし、喋れるし、食べれるからなかなか確信が持てない。陣痛ならこんなもんじゃないでしょ!と夕飯を完食。

18時半。
足の間に生温かい感触が。破水かもしれないと、ここでようやく病院に電話をする。すぐに来るよう言われ、陣痛タクシー手配。

19時半。
病院到着。此の期に及んで長くなるだろうとウイダーinゼリーを院内コンビニで購入。内診で破水確定。子宮口3センチ。まだまだ生まれないでしょ!と思っていたら、「旦那さんに来てもらった方がいいかも」と助産師に言われる。

そこからはあっという間。
内診後、病院に着いた安心感からか痛みが強くなり、いきみ感も出てくる。すぐに分娩台に上がって30分ほどいきみ逃ししていると10センチ開大に。

20時40分。
息子生まれる。

カンガルーケアで胸に来た息子に最初に言った言葉はなぜか、



「おかえり!」



だった。



* * * * * * * * * * * * * * *



少し遅かったけど、両親と娘にも来てもらい、出産から1時間半後にようやく夫も到着した。

ぼんやりオレンジ色のLDRの灯りがどこか幻想的で、夢の中にいるような幸せを噛み締めていた。
生まれてすぐにこんなに祝福される息子も、誰かと喜びを分かち合える私も本当に幸せだ。
だけど、息子を産む前も産んでからも考えるのは娘のことばかり。


娘の時はしてあげられなかった、カンガルーケア。
娘の時はさせてあげられなかった、生まれたての赤ちゃんを夫に抱っこしてもらうこと。
娘の時は不安でたまらなく、笑顔がなかった。


娘の時は。
娘の時には——。

元気に産んであげられなかった。



ずっと後悔していた。もう一度娘を産んであげたいと思うくらい。
お産中辛くなると、娘の時にはもっと辛かったんだと奮い立たせた。無事に息子を産むことで娘に、あなたが生まれてきてくれて嬉しい、幸せだと伝えたかった。

きっと娘はわかってくれている。
生まれたての弟に優しく呼びかけ、愛おしそうに頭を撫でてやっている。
それは、娘が生まれてすぐ私が娘にしてあげたかったことだから。

そして私は。
息子を産んで、娘のお産の時の辛かったことは、全て意味のあるものだと思えるようになった。

娘が生まれたからこそ息子は安産だったし、
息子が生まれて娘は自分が生まれた意味を知ることができた。
娘は息子のために生まれ、息子もまた娘のために生まれてきたのだと。



こうして息子のお産と、2年かかって娘の産後が終わった。
さあ、いよいよ2児の母になる。





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