こじらせ母の育児と育自

高齢出産のち、2歳差姉弟の育児。

辛さ5割、楽しさも5割

ムーニーから、はじめて子育てするママヘ贈る歌。 「moms don’t cry」(song by 植村花菜) - YouTube





ワンオペ育児を推奨しているとか、辛かった時のことがフラッシュバックするとか否定的な反響が多いというこのCM。慣れない育児に孤軍奮闘する母親の姿は確かにリアル。

フラッシュバックというほど強烈ではなかったものの、「私もこんなだったし、もっと荒んで絶望的だった」のを“思い出した”。

振り返るほどの過去でもないたった2年弱前のことなのに、あんなに辛いと思っていたのに。“思い出す”と言えるということは、忘れかけていたということだ。
あの辛かった毎日がすでに遠い過去になりかけていることに、安堵と寂しさと後悔が入り混じった複雑な気持ちになった。


そこに最後の「いつか宝物になる」というキャッチコピー。
これは現実で誰かに言われたくないなと思った。


ああ、あれだ。「今が一番かわいい時」っていう育児OGの常套句に似ている。言われた時のあの何とも言えない苦々しい気持ち。
最近は受け流す余裕もできたけど、1年くらい前までの私はまだまだ育児は辛さ8割、楽しさ2割だと思っていたし、娘をかわいいと思えない時がある自分は母親失格なのかと苦しかった。



辛さ8割、楽しさ2割 - うちの娘は育てにくい



一見、奔放で何不自由なく見える現代の母親こそ、実は古き良き時代の良妻賢母像に捉われて自身とのギャップに苦しんでいるように思う。だから、献身や忍耐を美徳とする日本人らしさを良くも悪くも感じさせるCMのキャッチコピーや例の常套句に、真面目な母親ほど敏感に反応してしまうのではないか。

育児が辛い、子どもがかわいいと思えないなんて言っても思ってもいけないと。
母親なんだからと。



今、辛さと楽しさは半々くらいになった。

だけど、この先これはもう変わらない気がする。子どもがいくつになっても親としての経験値が増えても、不安や心配は形を変えてずっと付きまとうから。


母親として未熟であることは、恥ずかしいことではないと思いたい。
誇れることでもないけど。

形振り構わず娘と向き合ってきたし、今も向き合っている。そしてこれからも向き合っていく。そこに無駄な事はひとつもないと思いたい。
失敗や後悔だらけだけど。


いつか宝物になるなら、やっぱり楽しかったり嬉しかったりしたキラキラした思い出の方がいい。
辛い出来事は時間をかけて受け入れて、自分の人生の糧や笑い話にできれば儲けもの。

だから、きっと私はこれからも泣いたり悩んだり苛々したりしながら娘を育てていくと思う。
5割の楽しさは大切にして。





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