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うちの娘は育てにくい

癇の強い子=いわゆる“育てにくい子”の育児日記

孤育て

育児 うちの子こんな子 回顧録
悩みや問題はそれがあること自体ストレスになる。でもその理由や原因がわからないことはよりストレスになる。どうにか解決しようにも原因がわからなければお手上げだ。娘がなぜ寝ずに泣いて暴れるのかが知りたかった。どうすれば落ち着くのかも。といっても周りに相談できる知り合いはおらず、情報源はもっぱらネット。娘が比較的寝る夜中に検索魔になった。

「赤ちゃん 寝ない」、「赤ちゃん 泣き方激しい」、「赤ちゃん 暴れる」で検索。私と同じような悩み相談が沢山あった。回答には、おむつやおっぱいでなければ暑さや寒さのせいではないか、具合が悪いのではないか、ゲップが出なくて苦しいからではないか、などのよくあるアドバイス。その通り。でもそれで解決しないから悩んでいる。
「赤ちゃん 寝かしつけ」で検索。胎内環境に近づけると良いとある。おくるみに包んだり、スーパーの袋をガサガサさせたり、シーッと声を出したり。娘が好きな抱っこの縦揺れスクワットもネットで知った。明かりを消し、子守唄を歌い、眠くなるオルゴールをかけた。寝そうで寝ない。寝なかった。

ネット以外で頼れるのは遠方に暮らす実家の母。里帰りしなかったので、たまに泣きついては家事育児を手伝ってもらっていた。
 
「構い過ぎなんじゃないの?」
「ちょっと位放っておいても大丈夫よ。泣かせた方が肺が強くなるって言うよ」
「お母さんが寝かせよう、泣かないようにしようって神経質だと赤ちゃんに伝わるよ!笑顔!笑顔!」

そう言って母が寝かしつけると確かに娘は寝た。

生後1ヶ月の新生児訪問の助産師にも相談してみた。

「よく泣くのは元気な証拠だよ。赤ちゃんは泣くのが仕事だからね」
「睡眠が足りてないことはないから大丈夫だと思うわよ。本当に眠い時は寝るから」
「他のママたちも同じだよ。みんな頑張ってるよ」

そう言って助産師が寝かしつけるとやっぱり娘は寝た。

新生児訪問で産後うつを心配されたのか、今度は保健師がやってきた。

「うんうん、わかります!大変ですよね〜。眠れないと辛いですよね〜。私でよければお話し相手になりますよ〜」

と、親身になってくれるこの保健師。悪い人ではないけど育児経験がなかった。
が、娘は泣かずに抱っこされていた。

実際、新生児の頃は私以外の人の方が構う方が娘は落ち着いていた。ところが、母や助産師、保健師が帰り、ふたりきりになると途端に泣き出す。
「私のことが嫌いなのかもしれない」と思った。「私がちゃんと産んであげなかったから…。寂しい思いをさせたから…」だと。自責の念はいつしかネガティブな自己暗示になっていった。原因は自分。泣けばとにかく抱っこをする。それが解決策。だから母が言うちょっと放っておくということは、私にしてみれば自分の怠慢でしかなかった。

もちろん母が私を心配して励ましてくれていることはわかる。私も弟も「手がかからない子だった」と言う母は、自分が子育てしていた時を思い出してアドバイスしてくれているのだろう。アドバイスは大体自分の経験則からするものだから。助産師も保健師もそうなのだろう。そう考えてふと思った。
今、同じくらいの月齢の赤ちゃんを育てている人はどんな感じなんだろう?娘と同じような子はいるのかな?そうか、私は解決策を知るよりも私と同じようなことで悩んでいる人と「そうだよね!」、「わかる!わかる!」と共感し合いたいんだ。
でも、悲しいかな。ネットでも現実でも娘と同じような子、そういう子を育てているお母さんとは知り合えなかった。子育ては孤育てとは上手いこと言う人がいるなあ。確かに私は孤独な子育てをしていた。