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うちの娘は育てにくい

癇の強い子=いわゆる“育てにくい子”の育児日記

泣く子

泣くことは話すことができない赤ちゃんの唯一の意思表示。お腹が空いた、眠い、おむつが気持ち悪い、暑い、寒い…と何かあれば泣く。そして、「あのね、えっとね、なんかよくわからないけど泣きたい気分なの…」とでも言わんばかりに何もなくても泣く。とにかく赤ちゃんは泣く。泣くといえば赤ちゃん。世のお母さん、お父さんたちは何とか泣き止ませたくてあやしたり抱っこしたりするけど、泣いている理由がわからなくて何をしても泣き止まなくて途方に暮れた経験は、誰でも一度はあると思う。

 
娘はそれが常だった。何をしても泣き止まない、というよりも何をしても泣くと言う方がしっくりくる。赤ちゃんの泣き声は欲求そのものをぶつけてくるから、ただでさえ訴える力がとても強いけど、娘はさらに激しかった。空腹やおむつの訴えはあまりなく、不安や不快感を訴えることが多いように思う。寝付きと寝起きの悪さに混乱し、音に驚き、環境の変化に戸惑い、思うようにならないと苛立ち、その度に激しく泣いては日に何度も泣き入り引きつけを起こした。
 
騒音や爆音ではなく、ごく普通の生活音で娘は寝ていても起きていても慄いて泣き叫んだ。紙袋やビニール袋を取り出した時、炭酸飲料を開栓した時、カーテンを閉めた時、携帯のバイブレーションが鳴った時なんかだ。段々私の方が神経質になって娘が寝ている時はできるだけ動かず、トイレの水も流さずにいたくらいだった。
2ヶ月頃から人見知りと場所見知りのようなものと後追いならぬ後泣きをするようになった。どれも2ヶ月ではまだそうならないというから、私を母親だと認識し始めてから他の人に対する警戒心が芽生えたとでも言うか。私以外の人の抱っこは拒否。散歩がてらに立ち寄るスーパーやコンビニに買い物に行くだけで泣く。道行く人や店員さんに話しかけられようものなら、この世の終わりのような悲鳴を上げる。健診や予防接種に至っては言わずもがな。
私の姿が見えないと泣く。はいはいやあんよができれば後追いするのだろうけど、2ヶ月の娘は泣くしかない。トイレに行ったり、キッチンの死角に入る時はまた泣かれるのかとビクビクしていた。
さらに気に入らないことがあるとすぐに癇癪を起こす。あやし方がツボではない。おもちゃを思うように動かしたり触れない。自由に動けない。すると顔を真っ赤にして金切り声を上げて泣き出す。
 
こんな調子で新生児の頃は起きている時間の8割は泣いている子だった。そんな娘に付きっきりでいなくてはならないストレスで私も一緒によく泣いた。